漆黒堂

人生を無彩色で彩りたい。

利害の一致

f:id:shikkokudo:20170325204629j:plain

一見すると、随分な悪だくみを計画している雰囲気であるが、それは多分違う。かと言って、私に褒められたからドヤ顔をしている訳でもないだろう。逆に怒られるような事しかやってのけないし。そんな、物言わぬジジイ猫の気持ちを代弁すると、こうだ。

「お、あそこに丁度いい湯たんぽがあるニャ~」

である。なんのこっちゃ?

 

f:id:shikkokudo:20170325210052j:plain

目線の先に居たのは、外出準備をする妻と子供達を発見するや否や、絶対自分も連れて行ってもらえると期待したにもかかわらず、結局置いてけぼりを食らってイジケモード真っ最中の悩める乙女であった。挙句の果てに、この日は生憎の天候で気温も低く、当然の事ながら散歩になんか出かけないぞ!と私に通達され、もはや夢も希望も枯れ果ててしまったかの如き失意のどん底で、いわゆるショボーンな状態の悲しき湯たんぽ(仮称)。

 

f:id:shikkokudo:20170325211501j:plain

そして今まさに、互いの利害が一致した瞬間だ。図式としては以下の通りである。

■ジジイ猫の利害関係

・メリット :これで寒くないニャ~

・デメリット:特になし

■愛犬の利害関係

・メリット :身も心も温かいワンッ!

・デメリット:少し顔が重いワン・・・

 

f:id:shikkokudo:20170325212519j:plain

しかし、希望通り一緒に連れて行ってもらったとしても、決して楽しい事ばかりではない。例えばキャンプ場においては、見渡す限りのパノラマが彼女にとっての遊び場だと思いきや、残酷にも放し飼いは禁止されている施設がほとんどである為、結局椅子の上で大人しくすることを余儀なくされ、ゆえに生殺し状態でやっぱりショボーンなのであった。

 

f:id:shikkokudo:20170325213532j:plain

一方、ジジイ猫に至っては、何で猫をキャンプなんかに連れてくるんだニャ!ふざけるのも大概にしろニャ!!このままノラってやろうかニャ~!!!ゴロニャ~~ゴ!!!!ってな感じであからさまに不満顔を隠せない。

 

f:id:shikkokudo:20170325214003j:plain

またしても、互いの利害が一致した。彼らの愚痴は、こんな感じだろう。

■愛犬の主張

・切なる想い:力いっぱい駆け巡りたいのに、寝るしかないなんて、つまんないワン。

■ジジイ猫の主張

・とりあえず:お前、ちょっと場所とり過ぎだニャ。すこし避けてくれニャ。

 

f:id:shikkokudo:20170325215318j:plain

そんなジジイ猫であるが、寂しい時だってあるんだニャ。それ以外の時は、別に構ってくれなくても結構なのニャけど。などと、如何にも猫らしいセリフである。

 

f:id:shikkokudo:20170325214803j:plain

ぐるぐる鳴きながら、温もりを求めて歩き回るジジイ猫。だが、世の中自分の思い通りに事は運ばない。そんな時ほど近くに誰も居ないのである。

 

f:id:shikkokudo:20170325215759j:plain

ついに、互いの立場が逆転したようだ。そんな彼らに芽生え始めた気持ちとは・・・

■ジジイ猫の関白宣言

・言っておきたいことがある:お前、ワシより先に天国へ行くのは許さないニャ。

■愛犬の心配事というか興味本位

・今ここで:オナラをしたら、きっとマズイことになってしまうワン。。。

 

f:id:shikkokudo:20170325220853j:plain

「まぁ、生理現象だから仕方ないニャ。わざとじゃないなら、許してやるニャ。」

流石ジジイ。心が広い。

世の中には・・・たった一度のミステイクをやらかしてしまい、真冬の一週間ソファで寝かされた可哀そうな男が存在するというのに。まぁ、わざとやったんだけど。なおかつ餃子食べた後だったし。やっぱ、そりゃマズいか(笑)

とにかく、また同じような状況になったとしたら、お前ら湯たんぽになってくれよ?

利など一切なく、害しか及ぼさない大変迷惑な私であった。