漆黒堂

人生を無彩色で彩りたい。

アンチエイジング

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花の色は うつりにけりな いたづらに
     わが身世にふる ながめせしまに

言わずもがな、この歌は絶世の美女として名高い小野小町の作である。なんでも、花の色が褪せていく様子を自らの美貌が衰えていくさまに重ねて詠んでいるそうな。まぁ、実際 "美貌が衰える" などと言う思いを込めたかどうかは分からないが、いずれにしても、寄る年波には勝てませんわよ・・・トホホ、みたいな感じであったのは間違いないだろう。お労しいことで。

だったらフルーツを食べれば良いのだ。平安時代では決してお目にかかれなかったような、そんな色とりどりのフルーツを盛り合わせれば、きっと全国津々浦々で咲きほこっている可憐な花達を何時までも美しく保てるはずだ!

そんな切なる想いに共感しあう有志一同が、とある場所にて集う事となった。

 

参加要項:各自、二種類のフルーツを持ち寄る

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参加者は5名。ダブりが無ければ10種類のフルーツが揃う計算だ。全員が被って2種類しか集まらないという最悪の事態も想定されたが、戦前の予想を覆して何と7種類の精鋭たちがテーブルに並べられる結果となった。その選ばれしフルーツたちとは・・・

ドラゴンフルーツ(ダブり)、キウイフルーツ(ダブり)、マンゴスチン、ネクタリン、リンゴ、アメリカンチェリー(ダブり)、ペリカンマンゴー、である。

では、早速盛り合わせよう。

 

 悪戦苦闘

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普段包丁など握ることも無いオッサンたちが集まると、ただカットして盛付けるだけの作業がちっとも進まない。やれマンゴスチンの皮の剝き方が分からないだの、リンゴはウサギちゃんみたいじゃなきゃイヤだの、挙句の果てにはドラゴンフルーツのビラビラで遊び始める始末。これでは、あっという間に日が暮れてしまい、このまま夜を迎えてしまう可能性が出てきた。よって、口ばっかりで手が動かない野郎どもは、とりあえず向こうの方で焚火でも何でもやってて貰うことに。まったくもう、船頭多くして船山に登るとは正にこのことだ。

 

七色のフルーツ盛り合わせ小野小町スペシャル完成!

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えーと、写真をパソコンで確認している時にようやく気が付いたのであるが、何やらネタを仕込んだ不届きものがいたようだ。恐らく、ドラゴンフルーツをいじっていた2名が犯人ではなかろうか、と思う。これは、あとで説教だな。あの野郎ども・・・。

 

結論

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今回、無駄な時間と労力をかけ、抗老化対策の一環としてフルーツによるビタミン摂取を推奨しよう試みたのであったが・・・ 

良く考えると、既にすっかりエイジングされているオッサンどもが健康のためにいちいち皮を剥くという手間をかけ、一心不乱にフルーツをむさぼるとは到底思えない。それならばむしろ、いかに小野小町的な美女に振り向いてもらえるかを追求したフルーツ盛りを研究するため、日々夜のネオンの下に集う事の方がよっぽどアンチエイジングなのではあるまいか。

まぁ、ビタミンなにがしを目的としたフルーツについてはミックスジュースに任せるとして、我々は我々でエロ、もといイロとりどりの盛り合わせを求めて夜な夜な彷徨い歩こうと心に決めた、桜舞い散る夕暮れ時なのであった。

さぁ、間もなく日が落ちる。