漆黒堂

人生を無彩色で彩りたい。

荒野のキャンプ場

今週のお題「ゴールデンウィーク2017」

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さて、楽しかったゴールデンウィークも今日が最終日。結局これと言ったイベントも無く、ただダラダラと過ごした四日間であった私。いやいや、そんなこと言ってるけど、本当は一日くらい何処か出かけたんでしょ? 最低でも、食料品くらいは買い物に行くだろうし。・・・などとお思いの貴方。世の中には、このゴールデンウィーク中は一歩たりとも家の敷地から出ることなく、起床→朝飯→テレビ→ブログ→昼飯→テレビ→昼寝→ブログ→晩飯→テレビ→妻から説教→ヤケ酒→就寝、という生活で二日も費やした男が存在するのだ。まぁ、流石に四日間すべてこんな感じでは社会復帰が難しくなりそうなので、とりあえず8日から仕事が始まってしまうという事もあり、5日の晩からは無駄に夜更かしなどせず、月曜日に備えて朝5時に起きる様目覚ましをセットするなど、実に用意周到な雰囲気は醸し出していたつもりだ。

そんなこんなで連休三日目の朝を清々しく迎える訳であるが、どーれ新聞でも取りに行こうかと表に出たところ、どうにも庭の雑草どものウジャウジャと勢力を拡大しすぎる現状が目に余ってしまった。前回、地球温暖化防止のために緑を大切にしようと宣言した手前大変心苦しいのだが、まぁ何時までもあんな屁理屈が通用するとは思っていないので、朝飯の前にサクッと終わらせちまえっ!という事にしたのである。

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私の通った後には草木も生えぬ

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うぉぉぉ・・・と、凄まじいばかりの唸り声をあげ、目の前の草という草を手当たり次第にひっこく抜く動作は、あたかもコンバインを彷彿とさせるようなダイナミックさだ。そういえば、雑草に紛れて色んな山野草が植わっていたような感じがしないでもないが、一度掛かってしまったエンジンは決して出力を落とすことが出来ない。ズババババッと、本当に音がするかのようなスピードで、あっという間に庭が荒野へと様変わりしていく。まるで、怒りで我を忘れたオームの如き所業であった。

 

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ふと我に返ると、御覧の光景に呆然とする。恐らく、いや絶対に抜いてはならない山野草がそこにあったはずである。恐る恐る積みあげられた緑の残骸に目をやると、あまり詳しくない私でも、コレは明らかに雑草では無さそうだな?と一目で分かるいで立ちの草花がチラホラと見受けられた。これはヤバい。早いところ、袋に詰めて証拠隠滅を図らないと身が危険だ。

 

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全ての残骸を袋詰め完了する間際の所で妻が起きて来た。ギリギリセーフである。

「うわー、凄いね。良く頑張ったねー。」

何も状況を知らない妻はご満悦であった。とてもゴキゲンな妻は、私に愛情たっぷりの目玉焼きとトーストをこしらえ、朝一番の私の働きぶりを労ってくれたのである。

「あ、ありがとう。では、頂きます。」

ぶっちゃけ妻も草木に詳しい方では無いので、黙っていれば分からないだろう。とりあえず証拠は隠したし、平静を装っていればバレることもあるまい。私は腹を括った。

「じゃあ、綺麗になった庭を見てくるね。」

「・・・どうぞ。」

さて、どんな表情で戻ってくるのだろうか。ドキドキしながら食べるトーストが中々喉を通らない。しかも、2~3分で終わると踏んでいたのに、一向に部屋へ帰ってくる気配が無いのだ。挙句の果てには、何やらガサガサ音がする始末。いてもたっても居られなくなった私は、サッサと朝食を済ませ、すぐさま庭へ飛び出すのであった。

 

 強制宿泊許可証の発行

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 「ほら、ピッタリ!」

庭に出た私に対し、妻は嬉しそうに指さした。先程からガサガサしてたのは、何と私のソロテント用のグランドシートを敷いていた音だったのだ・・・。

何故、この様な行為に及んだのか、真意のほどは分からない。

手当たり次第に草花を抜きまくったことへのお仕置きなのか。

はたまた連休中のテイタラクを戒めているのか。

・・・その笑顔が示す意味について、未だ誰も知る由もない。