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漆黒堂

人生を無彩色で彩りたい。

桃色ソーダ 乙女割り

今週のお題「ゴールデンウィーク2017」

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ゴールデンウィーク最後の日曜日、朝も早よから小鳥のさえずる声がチュンチュンと後を絶たない。もしや天変地異の前触れかと不安が過ぎり、異常なまでの鳴き声の出所を確かめるべく庭に出たところ、どうも我が家のサクランボの木に小鳥の大群が押し寄せているようであった。彼らに特別恨みがある訳でもないが、このままではチュンチュンうるさくて近所迷惑であるし、屋根や車にフンを落とされては後始末が大変だ。ちょっぴり可哀想な気もするが、一発ドカンと脅かしてやらねばなるまい。

「アチョー! どすん!!」

渾身の力を込めて必殺カンフーキックをサクランボの木にお見舞いしたのだが、樹齢何年だか分からない大木はビクともしない。ちなみに、どすん!という音は、勢い余って私がズッコケてしまったときのものだ。ほわちょー、アイタタタ・・・。

どうやらこの大木を揺さぶることは難しそうなので、近くまでお伺いして小鳥さんたちと直談判することにした。すぐさま梯子をかけ、よっこらしょとよじ登ってみたのだが、普通ならばこの段階で小鳥たちは一目散に逃げてしまうハズだ。しかしどうだろう。今日ばかりは私が近くまで来ているというのに、その大半がその場を離れようとしない。ま、まさか彼らは私の大ファンであり、こうやって接近してくるのを心待ちにしていたのではあるまいか!? なんだよー、だったら早くそう言ってくれれば良かったのにー。

そんなやり取りをしている内に彼らと心が通じ合うようになり、いつしか初夏の風に揺られる木の葉のリズムに合わせながら、木の上で一緒になってチュンチュンさえずるのが楽しくなってきた。そーれチュンチュン。もうひとつチュチュン。

どれくらい時間が経ったのだろう。身も心もスッカリ満足し、幸せいっぱいの気分で木から降りようとしたところ、小鳥たちが先程までの美しい歌声とは打って変わり、羽根をバタつかせながらヂヂヂヂっと警戒音を発しているかのように鳴きわめくのだ。いったい何事なのだうかと根元の方を見下ろすと、何と我々の天敵が腕を組んで睨みつけているではないか!ヂヂヂヂヂ!!

「ほら、全部食べられちゃう前に、早く赤くなったやつを取りなさい!」

「チュチュン、じゃなかった。ハーーイ、わかりました。」

 

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危ない危ない、あと少しで小鳥たちの幻術に惑わされるところだった。まだ色付き始めなので青い実の方が圧倒的に多いのだが、かき集めればソコソコの量に。もう、そんな時期になったのか。とりあえず、今年初の収穫であった。

 

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ちなみに、我が家のサクランボはそれほど甘くないので、あまり生食には向かない。そうなるとジャムなんかがおススメであるが、初収穫は得てして量が無い為、いつも果実酒にするのがお決まりだ。そういえば、去年のはどうなったっけ?

 

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すっかり忘れ去っていた去年からのお楽しみ。ちょこっと味見をしたところ、氷砂糖の量が足りなかったらしい。そのまま飲むには物足りないので、甘みを足す意味でサイダーで割ることにした。それプラス、採れたての果実を潰してトッピング。

ハイ、漆黒堂特製「桃色サイダー 乙女割り」の出来上がり!

 

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うーーーん。ほぼドクターペッパーみたいな味と言えば分かりやすいだろうか。

生の果実が思ったよりも青臭いし・・・。

今年は、もっと氷砂糖をたっぷり入れよう。やはり果実酒は甘いに限る。

さて、本格的な収穫まではあと少し、小鳥たちの駆け引きは、これからが本番の様だ。